merryの徒然日記

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旅が好き。一眼レフを片手に今日もどこかで....(夢ですね)

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ボストン美術館展

日本の国宝級の至宝がただ今、国立博物館に里帰り中。
平成館にて行われている「ボストン美術館展」へ行って来ました。



海外の美術館で日本美術品収集の随一万点を誇るボストン美術館。その中から国宝級の点が今回展示されています。
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弥勒菩薩立像
奈良東大寺の南大門にある金剛力士像の制作に係った事でも有名な「快慶」作で現存する快慶の作品で最も古いも。興福寺より流出したものです。
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金山寺図扇面
16世紀初頭の制作と推定され、狩野派による金碧画[きんぺきが]の現存最古の遺品としてされ、今回の修復を経て公開されました。
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龍虎図屏風
中国南宋の画家牧谿[もっけい]の「龍虎図」に学んで描かれたもので、長谷川等伯晩年の作風をよく伝える作品。

ボストン美術館の日本コレクションにおいて奇才を放つ曽我蕭白。
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伝来は明らかではありませんが、寺院の襖から剥がされたものと考えられています。1911年にボストン美術館に保管された時から剥がされた状態で、修復作業により公開となりました。
他の絵はあまり好みではありませんでしたが、この絵は迫力ありました。

そして今回の目玉、というより私が一番楽しみにしていたのが次の2点
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平治物語絵巻 三条殿夜討巻(ヘイジモノガタリ サンジョウドノヨウチノマキ)  (部分)
平治元年(1159)に勃発した平治の乱を描いた作品。平治の乱のきっかけである藤原信頼および源義朝による後白河上皇の拉致と御所三条殿の焼討を描いており、合戦絵巻の最高傑作といえます。もとは十五巻近い大作だったと考えられています。
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吉備大臣入唐絵巻(キビノダイジンニットウエマキ)(部分)
遣唐使として唐へ渡った奈良時代の学者・吉備真備(695~775)が、唐人の難問に不思議な力で立ち向かうという物語を絵画化した作品。もとは全長24メートルを超える長大な絵巻でしたが、現在は保存の観点から4巻に改装され保管されています。
唐に到着するやいなや高い楼閣に幽閉された真備は、そこで唐で客死した阿倍仲麻呂[あべのなかまろ]の霊(幽鬼)に出会う。唐人は真備を試すため、難しい『文選[もんぜん]』の解読や、囲碁の勝負を持ちかけるが、幽鬼の助けによりこれらをことごとく退ける。という内容の絵巻物語。
全巻展示されていたので見応え十分。展示方法も工夫されていて、後列で見えにくい人のためにも、展示ガラスの上部に複製と解説もされていました。

さて、これら国宝級の美術品がなぜボストンに?
明治維新後、財政難に陥った武家や貴族などから流出した美術品や、廃仏毀釈による仏像の破壊から守るために、当時、東京帝国大学の経済学教師として来日していたアーネスト・フェノロサや医師のウイリアム・ビゲローが収集して持ち帰り、死後寄贈されたのが始まり。
近代日本の美術史研究、美術教育、伝統美術の復興、文化財保護などに多大な貢献をした岡倉天心も彼らの収集に協力し、後にボストン美術館東洋部長にもなりました。

5月中に行ったのに紹介が遅くなってしまったため、東京での会期は6月10日までと残り少なくなってしまいましたが、お時間があれば.....
この後、名古屋、九州、大阪と巡回予定です。
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Commented by ともっぺ at 2012-06-06 10:34 x
こんにちわ~
merryさんの、美術・博物館巡り、いつも楽しみにしています。
日本の貴重な美術品が海外に流出しているとは、
何とも残念な気がしますね。
反面、日本の美術品の価値が海外でも認められているということは、
誇らしいことでもあります。
丁度今、NHKの大河ドラマで、保元の乱まで進んで
きました。
ドラマで見るような日本の歴史を、こうした美術品で
再確認するのも良い体験ですね。
Commented by y_merry at 2012-06-07 23:14
ともっぺさま
しばらく忙しく、見逃していたのも多かったのですが、
一瞬の間を縫って行って来ました。
「何でこんな貴重な物が流出」と思いましたが、
コレクターたちの尽力によりこうして里帰りできて美術品立ちも
さぞかし喜んでいると思います。
こういったのに触れていると改めて歴史の勉強がしたくなります。
by y_merry | 2012-06-05 23:47 | 催事 | Comments(2)