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merryの徒然日記

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旅が好き。一眼レフを片手に今日もどこかで....(夢ですね)

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古代のロマンと再会 〜キトラ古墳の壁画〜

18日まで国立博物館で行われていた「キトラ古墳壁画展」へ行って来ました
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情報通り、入場するまでに既に行列でしたが、雨で出足が鈍かったのか思った程待たずに入れました。



まずは壁画のレプリカから
朱雀、白虎、天井、青龍、玄武と並べられ、目の前で見られますが目の前に行くのが大変でした
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左上から時計回りに
【朱雀】
南の守護神で夏を司る。石室の最後、蓋の役割を果たしていたため、外で描かれた可能性が高く、他のと比べてのびのび描かれている。盗掘穴から位置がずれていたため、破壊を免れきれな状態で残っている。ちなみに、高松塚古墳の朱雀は、盗掘穴で壊され現存していない。
【青龍】
東の守護神で春を司る。キトラの青龍は隙間から入った泥の影響でその姿は分かりにくくなっていますが、長く伸びた赤い舌は確認する事ができます。今回は、運送上の問題から実物は展示されていませでした
【玄武】
北の守護神で冬を司る。亀に蛇が巻き付いた姿で現されている。キトラの玄武をよく見ると、亀に耳があり擬人化された感じでもあります
【白虎】
西の守護神で秋を司る。後ろ足が尻尾に絡まって描かれる様は珍しく、また南向き(左向き)に描かれる事が多いのですが、キトラは北向きに描かれています。
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【天井(星宿)】
天井に描かれた天文図は、星座の運行を記録した図像としては極めて古いもので、当時の天文学的な知識を記録した貴重な資料
星を金で軌道を朱で描き、死者の道標にしたとされている(本展には複製のみ)
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石室をイメージするとこんな感じらしい。副葬品等の展示を見た後、いよいよ本物の登場となりますが、これも少し並びました
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【十二支】
四神の下には十二支が描かれていますが、それぞれ破損が激しく、現在確認できるのは数点のみ。そのうちのこちらは寅です
いずれも黒い袍(ほう)をまとった人物が手に武具を持ち、頭部のみが動物の姿に置き換えられています。袍の色を五行思想に基づいた各方位の色と対応させる点や、武具を持つ点などに、中国に類例のない独自の表現で描かれています
多分、初めての方は複製を見た時同様、意外と小さい、と思う方が多いのでは?大きくても5.60cm四方有るか無いかの大きさだし、十二支なんかは20cm無いからね
おまけで、今回展示されなかった青龍の壁画はこんな感じになっています
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今回、四神の1つ青龍が運送が困難なため、展示されずに残念でしたが、実はキトラの壁画は初めてではなく発掘の地、明日香での個別展示や今回、展示されていない青龍も合わせた四神が同時公開された時に見に行っているのです。なので、再会なのでした。

ちなみに、発見された地名が名付けられる事が多い古墳になぜキトラと名付けられたかというと、盗掘穴から見ると正面に玄武、左手には白虎が見えたため、亀の甲と虎からキトラと言われる様になった。との説があるらしいです。
by y_merry | 2014-05-20 18:40 | 催事

by y_merry